娘と息子と恒例の
夏の旅行に行った日。
ホテルに着いて、娘は疲れかベッドで眠り、
私は窓際に椅子を移動して、ボーっと外の景色を
見ていました。
息子はすぐ側のベッドで寝転んでゲーム。
そして、飽きたのか息子が伸びをして、
私の手をそっと
握ってきたのです。
う!
う!お!お!お!お!お~!
普段、
絶対に手なんて繋がせてくれない息子。
それがそっと本当にそっと私の手を握ってきたのです。
何故だかその瞬間、私の
息子に対する対応の仕方は
間違っていなかったんだ。
そう確信しました。
体に触れたり触れられるのはもちろん、
見られることすら嫌がる息子。
その息子が私の手を握ってくれたのです。
嬉しい!
嬉しい!
嬉しい!!!
でも、そんなリアクションをすればすぐに息子が
手を離してしまう事は解りきっています。
私は気付かないふりをして、かわらず窓の外を
見ていました。
でも、内心は
涙が出るほど嬉しかったのです。
^^
翌日はショッピングに行く時に、娘が私の手を
握ってきました。 これはしょっちゅうある事。(笑)
私は娘と息子の真ん中で、娘の手を握り返すと、
息子の手をぎゅ~っと握り、
『じゃあ、今日も楽しく元気にしゅっぱ~つ♪』と
走り出しました。
息子は
『おいおいおい!』と、手を振りほどこうとしましたが
私は今度は離れないようにぎゅ~っと握り、
3つの影が
歩道に大きく写るのを幸せな気持ちで見ていました。
幸せなみっつの影。
来年も歩道に大きく写るといい。
いつまでも、いつまでも・・・。
PR