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 発達障害を持つ息子との毎日。                                                      息子の成長を願い、望み、時には喜び、時には悲しみ、                                           それでもきっとたくさんの花を咲かせてくれると信じて過ごしている様子です。                                    私の愛すべき娘と息子との日々をご紹介します。(^∇^*)♪
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プロフィール
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鈴蘭
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女性
職業:
介護福祉士
趣味:
娘と息子♪
自己紹介:
 発達障害の息子と共に歩む
母親です。
 毎日を楽しく過ごす事を
目標に頑張っています。^^
 それでもやっぱり楽しい
事ばかりではありません。
 時々グチもこぼしますが、
宜しくお願い致します。
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 老人ホーム、老健、特養・・・など等、呼び名や形態は違っても
基本的に施設に入ったお年寄りの世界は、その施設の中
全てになります。

 ご家族からお預かりしているご利用者様の安全確保
最重要なので、基本的にお一人での外出は出来ません
つまり24時間が、その施設の中にあり、関わる人間も
スタッフと、他のご利用者様という事になります。

 言い換えれば、施設がお家。スタッフ、他のご利用者様は
家族と言っても過言ではないと私は思っています。

 が、こんなに小さな世界でも、やはり『イジメ』等の問題は
あります。

 今日、一人のご利用者様から『よくこんな仕事をしているわね~
大変でしょう~』
と、言われました。
私が『そうですね。体力的にはキツイ事もありますね~』と答える
と、『違うわよ~。体力的な事より、老人って意地が悪い人が多い
でしょ~?』
との言葉にちょっと驚きました。

 『意地が悪い?』『意地悪?』
仕事を始めて今日まで考えた事もなかった事です。
 確かに性格はお一人、お一人違うし、よく喋る方や、
お一人で過ごされる事を好む方など等、それぞれですが
『意地悪』・・・と、思ったことはありませんでした。
 まぁ、、、強いて言えば『わがままだなぁ~』と思った事は
正直ありますが。。。(^^ゞ

 こんなに小さい世界・・・家族同然の他人たち
でも、やっぱり『イジメ』に近い事をされるご利用者様も
確かにいます。
 スタッフからではなく、同じご利用者様からです。

 いつも気持ちが不安定で、車椅子で絶えず移動をする方は
他のご利用者様が、通れないように道を塞いでしまう事も
あります。
 私が『ちょっと通して頂けますか?』と言うと、『やだ!』
一言・・・『いつもふらふらして迷惑なんだから、通さなければ
いいのよ』
と、追い討ちの一言が・・・

 シルバーカーを牽いていつも歩き回っているご利用者様に
対しては『ほ~ら、また来たわよ!目障りなんだから』と一言。

 そして標的にされるご利用者様は主に『認知症』のお方が
多いです。その理由は人とは違った『言動』をするからです。
その『言動』理解できず、事あるごとに標的にする。
そして『ああいう風にはなりたくないわよねえ~』と、仰います。
 それは、もしかしたら自分にも起こりえる将来として恐れて
いるが故の言葉なのかもしれません。

 それでもお一人、お一人のご利用者様はやはり色々な人生
経験なされ、多くの苦難を乗り越えたお方たちです。
 今の施設では忙しすぎて、中々じっくりとお喋りをする機会
ありませんが、お食事の最中、そしておトイレの最中に少しでも
お話をさせて頂くと、とても親近感が湧きます。

 こんな小さな世界なのだから、みんなで仲良く楽しく・・・
とは、やはりいきません。
 でも、それはそれでいいのかもしれません。
お一人お一人の個性があるのですから。

 息子だって強烈な個性を放って、時には責められ、
そしてたくさん助けられ生きているのですから。^^
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 一昨日の日記で書きましたが、2,500を借りたがって
いた
息子。が欲しかったのかが判明しました。 

 今朝、以前買った文房具代を渡すと息子は嬉しそうに
学校に出かけて行きました。 

 そして夜。。。
 

『ママ~!これ見て!カッコいいでしょう~』
と、自慢げに
息子が
見せてくれたのはまたしても『ペン』・・・ 
今の息子の収集癖はシャーペンやボールペン。
 そして今度買った物は、シャーペンとボールペンが一緒に
なった
物でした。 

 私は呆れて『そんな物買っていつ使うの?』と、
ちょっと皮肉を・・・

 息子は『フツーに使うよ。ペンなんだから』と、
事も無げに答えます。
 
 私は心の中で『勉強する訳でもねいのに・・・』と、
思いつつ
嬉しそうな息子の顔を見ていました。 

そしてハッ!
気づきました。

 『もしかして2,500円を貸してって言ったのは
それを買うため?』
聞くと『うん。そうだよ』と息子。 
『ええ~!それって
2500円もするの~?』と私はビックリ。
息子は『これは
2,000円だよ。5,000円もするのを持っている
子も
いるよ』と・・・  

 おいおい!それはちょっと中学生には不釣合い
だろう~
って言うか、1ヶ月のお小遣い分の物を買ってしまう
金銭感覚
おかしいぞ~~~! 

 それでもお友達も買っているようだし、今学校で
流行っている
のでしょうか・・・? 
それでもちょっと私には理解できない買い物です。

 部活動 
 何とかバスケットボール部に入部し、朝練等にも参加している
息子。
 それはそれで嬉しい事なのですが、やはり毎日参加している
様ではなく、先日はお友達がバスケット・シューズをわざわざ
持って来てくれました。
 それは即ち、練習に参加せずに帰った為、翌朝の練習の為に
わざわざお友達が持って来てくれた事だと思われます。

 『だって、今日は足が痛かったから・・・』などと言う息子ですが、
入部したからには少々の理由で休む事はして欲しくないと
思います。

 ・・・まぁ、だからと言って、今更退部するなんて言われたら、
既にバスケット・シューズやバスケット・ボールを買い揃えた私は
もちろん怒ると思われますが・・・(=_=;)

 今の上下関係はよく解らないのですが、私の時代では先輩は
絶対的な存在で、部活の規律からはみ出した行動や、練習を
休んだりすると叱られたものです。
 息子にそれとな~く『先輩に叱られていない?』と聞くと、
『え?なんで?叱られたりしないよ~』と、呑気に答える息子。

 勉強も、部活も、私から見ると全てが中途半端な気がして
ハラハラします。

 そう。。。来週には中学に入ってから初めてのテスト、
中間テストがあります。
 恐らくテスト1週間前になれば部活動もなくなるし、
職員室にも入室禁止の張り紙が貼られる事でしょう。
(↑私の時代はそうだったので・・・)

 その緊迫した雰囲気の中でも息子は・・・

 やっぱりマイペースなんだろうなぁ~・・・(T^T)
 2,500円 
 外でお友達と遊んでいた息子が私の部屋に来て
『ね~ママ~。2,500円貸して~ちゃんと返すから~』
言ってきました。
 私は当然『何に使うの?』と、聞いたのですが、
息子は『ん~~~』と、言うだけで何に使うのかを言いません。
私は『何に使うかも言えないようなお金は貸せないから』と、
ピシャリと断ると、息子はふて腐れ、ぶつぶつ文句を言ったり
私に聞こえるように大きな溜息をついたりします。

 それでも私は無視
2,500円と言えば、息子の1ヶ月のお小遣いより大きい金額です。
金額の大小は別としても、それを何に使うのかも言えない事
私は大きな不安を覚えました。

 しかし息子は頑として言わず、布団に潜り込んでしまいました。
そのうちに一緒に遊んでいたお友達が尋ねてきたのですが、
結局その日はそれ以上遊ばず部屋に篭ってしまいました。

 どうやらお友達も関係しているようです。

 嫌だなぁ。。。

 そんな漠然とした不安が湧き上がりましたが、
今は息子も自分の思い通りにならなかった事に対して
心の持って行き場が無く、イライラしているのでしばらく時間を
置いてから、再度話を切り出しました。

 やっと聞き出した息子の話だと、お友達と『何か』
『どこか』『買いに行く』という事だったようです。
 そしてお友達はお母さんからお金を借りたそうです。
でも『何』『買う』のかについては『だって、ママに言うと何か
言われそうなんだもん~』
と言って話しません。
 『そんなにやましい物を買うつもりなの?』と、聞くと
『そんな事ないもん』との返事。

 しかし、『何』なのかはついに息子は言いませんでした。
まぁ、『何』なのかは今はそれほど私の中で問題ではなく、
『貸して』と言って、簡単に『はいよ』と、お金は貸すものではない事。
そして、借りれなかったからといって、ふて腐れるのは筋違い。
更に、息子がお金を借りてくると思ってお友達を平気で待たせるのは
せっかく遊んでくれるお友達に不愉快な思いをさせる事。
そして、ハッキリと説明しないと私は直前まで遊んでいたお友達に
対して、『もしかしてお友達がお金を貸してって言っているのかも
しれない』
など、勝手に思い込んでしまう事もあること、など等を
話しました。

 果たして息子はどこまで理解できたのかは解りませんが、
学校にもお金を持って行って、時々お友達に貸していると言う
息子に対して(ジュース代を忘れたお友達に貸して、
もちろんしっかり返してもらってるとは言ってますが)
お金の怖さを教えるのは結構頭を悩ませます。

 娘とは違い、あればあるだけお金を使ってしまう息子。。。
私に似ていると言えばそれまでですが、息子にも、そして
せっかく遊んでくれているお友達にも不愉快な思いは
してほしくないと思います。
 最期の日 
 仕事でとある病院の前を通る時、
お見舞いに寄ろうかどうしようかと悩みます。

 何度か書かせて頂いている、前の派遣先で知り合った
ご利用者様が癌の末期でご入院されている病院です。

 偶然にも今度の施設に行く途中にご入院されている病院が
あり、今まで何度かお見舞いに寄ったのですが、寄る度に
悪化していくお姿を見るのが辛くて、なかなか頻繁に行けないと
いうのが正直な話です。

 しかし昨日は夜勤明けで、病院の前で少し迷った挙句、
お見舞いに寄って来ました。

 1週間ぶりに見るH様は、呼吸器を着け、寝ているのか
それとも昏睡しているのかは解りませんでしたが、苦しそうな
お顔をしていなかったので、起こす事はやめました。

 癌の痛みは相当なものだと聞いています。
それならば、眠っている間は唯一痛みから遠ざかっている
状態ではないでしょうか。
 私はH様のお顔を見て、そしてかすかにお布団から出ている
手に触れました。

 その手は驚くほど冷たく、そしてかなり浮腫んでおられました。
だけど呼吸器からもれて聞こえてくる寝息は確かに今、
H様が生きているんだと感じさせてくれるものでした。

 私は耳元で小さな声で『Hさん、大好きです』『とっても好きですよ』と
言いました。

 H様と一緒に過ごした時間、他愛の無い会話、起きている時間を
一生懸命に生きているそのお姿と、全てを受け入れ、許容する
優しさには本当に感動しました。

 私の名前を覚えて下さり、そして呼んで下さる。
私という人間の手を必要として下さる。
その事に大きな感謝を覚えました。

 H様に感謝の言葉を捧げるとしたら、
『大好きです』という言葉に凝縮されます。

 今年のお正月の書初めで『笑顔』と書かれたH様は、
その文字の通り、毎日を笑顔で過ごされていました。
同じくらいのお年のご利用者様と、お食事の時間にお話をし、
声を上げて笑っているそのお姿は本当に可愛らしい感じが
しました。

 抗癌剤の影響で、髪の毛が無くなってしまった頭に、
いつも赤い模様のお洒落なバンダナをされていました。

 背筋をしゃきっと伸ばし歩く姿はとても病魔に冒されて
いるとは思えないほどでした。

 施設に飾る縫い物をお願いすると、お部屋まで持ち帰り、
夜遅くまで作っていて下さいました。
 『ダメですよ、無理したら。休み、休みやって下さいね』と
私が言うと、『そうね。解っているんだけどついついやっちゃう
のよね~』と、微笑みながら仰っておられました。

 笑顔がとても似合う方でした。

 自分の体より、他のご利用者様の事を気にかける。
そんな思いやりに満ちた方でした。

 『何かやる事はないかしら?時間がもったいないわ』と、
誰よりも時間を大切にし、1秒、1秒を一生懸命に生きて
おられる方でした。


 本当に大好きな大好きな方でした。


 今日のお昼に前の施設のスタッフから1通のメールが
届きました。

 『昨夜、H様がお亡くなりになりました』

 その文面を見て、
何度も何度も読み返して、
それでも実感が湧かず数時間が経ち、
涙が溢れてきたのは2時間が過ぎてからでした

 ご利用者様が亡くなられる度に問いかけます。

 『△△さん、私の介護はどうでしたか?』
 『少しでも△△さんの中に、良い想い出として
残っていますか?』と。。。

 終末期を共に生きる。
老人ホームとはそういう場であり、
たくさんの出会いと別れがあります。

 それでも私はこの仕事を選んでよかったと思います。

 H様にたくさんの感謝とお礼を。
そしてご冥福を心からお祈り申し上げます。
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