明日でいよいよ今の施設の仕事も
終わりです。
結局私は
正社員のお話を断わって、
次の
派遣先を決めました。
その理由は、まだ
『老人ホーム』と
『デイ・ケア』しか
経験が無く、他の
大型施設や
病院、それと
障害者施設等を
経験したかった事もありますし、
『正社員』というしがらみに
縛られたくなかったのです。
『派遣』という形態は確かに
不安定ではありますが、
『ミーティング』や
『外泊付き添い』『休日出勤』等はありません。
なので、
子どもの行事や
約束を
優先することが出来るのです。
来月には中学生になる息子。
きっとまだまだ私の出番は多い事でしょう。
あと3年は
義務教育。
出来る限り息子の将来について考えたいのです。
でも、やっぱり
1年と1ヶ月働いた職場には並々ならぬ
愛着が
あります。スタッフの方たちがとても
良い方たちでしたし、
認知担当で、色々な苦労があった分、やっぱり皆の事が
大好き
なのです。
明日でお別れ。
だけど、私が辞める事はご利用者様には
言いません。
言っても
混乱するだけだし、居なくなっても
気付かない
方たちのほうが多いので、お話をする
理由がないのです。
辞めて行った方たちも、殆どひっそりと、そしてご利用者様達の
幸せを願いながら去って行きました。
私が伝えたい方は
ただ一人。
たった
お一人ですがいらっしゃいます。
その方は認知症ではなく、
末期癌で昨年末にご入居された方です。
最近は嬉しい事に、
私を探してご自身の痛む胸と背中に湿布を
貼ってくれるよう頼んでくれます。
信頼され、
頼まれる事は本当に
嬉しい事です。
それだからこそ、
この方の最期を看取れない悲しさは残ります。
でも、施設長も『遊びに来てね』と仰って下さっているし、
次の派遣先も比較的近くなので、行こうと思えばいつでも行けます。
それでもきっと、私は行きたくても行けないような気がします。
だから、許されるなら、どうして私が居なくなるのかだけ、
その方には伝えたいと思っているのです。
愛着ある場を飛び出し、次のステップへの
期待と不安。
息子も今はきっと
同じ気持ちだと思います。
来月からは共に
新1年生。
一緒に頑張って行きたいと思います。
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