古い映画ですが、
『レインマン』をご覧になった方も
多いかと思います。
トム・クルーズが
自らの体験を映画にしたもので、
主演はダスティン・ホフマンで、トム・クルーズは
その弟の役で出演しています。
その
『レインマン』に非常によく似た方が、
ご利用者様の中にいらっしゃいます。
始めは
何かが違うな。。。という印象だったのですが、
2日目にお会いした時に、ハッとしました。
毎日繰り返される
同じ行動。
同じ動きと
こだわり。
名前を覚えるのも1回で覚えて頂き、その後は
『○○さん。すみませんが、このペットボトルに熱いお茶と、
コップに熱いコーヒーを入れてくれませんか』と、
非常に丁寧で物静かな方です。
そして、
『10時30分に取りに来ますので、お願いします』と。
それは
連日続き、
食事の配置や、
食後の配置も
全て同じです。
食事の時間が近づくと、コップの上にCDを置き、ティッシュ等
をキチンと並べ、更に歯ブラシには既に歯磨き粉が塗ってあり、
別のコップの上に置いてあります。
『ああ~。なるほど~』と、直ぐに私にはそのこだわりが理解出来ました。
息子も妙に物の置き方などにこだわる所があるので、
すんなりとその方のこだわりを
受け入れる事が出来ました。
『コップはこの位置でいいですか?』
『食器はどこに置きますか?』
『この容器は空ですが、下げてもよろしいでしょうか』と、
私はその都度聞くようにしています。
そして、その都度同じ答えが返ってきます。
その方の
心地よい過ごし方。
心地よい接し方を
私たちは日々考えています。
そしてこの方と接していると、
息子に接しているような
親近感さえ覚えます。
自分の人生において大きな
大きな経験をさせてくれる息子。
そしてその事で
学んだ事は、少しですが今の私の仕事にも
役に立っています。
人間には個性がある。
そしてそれは人によって違うものなんだと、改めて考えました。
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