お風呂に入り、夕食も終え、私が自室でテレビを見ていると、
部屋に入って来た息子が
『ママ~カードを公園に忘れて
きちゃった~』と泣きそうな顔で訴えてきました。
一瞬
『なにぃ~!!』と、心の中で思ったのですが、
動揺を悟られないように、
『あ、そうなんだ。じゃあ取ってきな~』と
返事をしたものの、それがどんなに
大事な忘れ物か私には
瞬間に解りました。
息子の今一番の宝物。
30cm位の細長い入れ物にびっしりのカードが入っています。
その中には、どうしても欲しくて、ネットで1枚1,000円以上も出し、
尚且つ、送料に500円も払ったカードも何枚かあります。
(※当然カード、送料の代金は息子のお年玉です)
『きっとそれだ・・・』と、私は悟りました。
息子は
『だって、もう暗いし、近くの公園じゃないんだもん・・・』と、
既に半べそ状態。
仕方なく車を出したのですが、
『名前も何も書いていないんだから、
誰かが持って行っちゃったと思うよ。でも、忘れるのが悪いんだからね』と
念を押し、息子も
『うん・・・わかってる・・・』と、しょんぼりとしています。
親としては
何としてもあって欲しい!
心からそう願いましたが、それは口には出さず、公園に向いました。
そして、車から息子は降り、走って公園の中に・・・
程なく戻って来た息子の手には
カードケースがしっかりと
握られています。そして、満面の笑みで
『ママ!あったよ!あったよ!』と
運転席のドアにケースをぶつけながら喜んでいます。
よかった・・・ふぅ~
ケースの中には
100枚以上のカードが入っています。
息子が少しずつ集めた
集大成です。
息子には、本来なら無くなっていて当然だったと言い聞かせ、
今後どうしたら忘れないか
自分で考えるように言いました。
まぁ、カード1枚1枚に名前を書くわけにもいきませんし、
難しいとは思うのですが、息子の泣き顔ほど
切なくなる
ものはありません。
お願いだから忘れ物はしないで・・・
と、心の中で祈りました。。。(T T)
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