2人の女性を前に私は
愛想笑いを浮かべていました。
とりあえず、
笑ってるしかない。
そして、とりあえず
話を聞く他はないようだ。。。
しかし、
何故・・・
せっかくの
休日。
疲れきった休日。
わざわざ
化粧をして、
車で15分のファミレスにまで来て
愛想笑いをしていなければいけないのか・・・
話は
数日前に遡り、息子がお友達に殴られた日、
職場でその事を留守電で知った私は
ドヨドヨになっていました。
それを心配してくれた
同僚。
・・・と言うか、厳密には派遣で
先月から来ている人なので
それほど親しくは無いのですが、とにかくその人が
心配して
くれました。
そして、自身にも
お子様がいらっしゃるという事もあり、
少し
息子の事を話しました。
そして私が
心療内科に通っているという事も。。。
その後仕事が忙しくなり、その日はそのまま家に帰った
のですが、その夜、携帯にメールがきて、
『今度お茶でも
しませんか』と書かれていました。
『親切な人だな~』と、感謝し、
今日の約束をしたのですが、
待ち合わせに先に着いて、メニューを見ていた私に声をかけて
きたのは、その人・・・と、
何故かその人の姉だと名乗る方も
一緒にいらっしゃいました。
『???なんで???』
お姉さんと
一緒に来るなんて事は全く聞いていなかったし、
何故お姉さんが来るのかもとても不思議でした。
一瞬
『あ!もしかして・・・』と嫌な予感がしましたが、
そういった
偏見を持ったらいけない!
純粋にお昼ご飯を食べに来たのだろう・・・と、考え直し
とりあえずとりとめも無い
会話を1時間ほど。
そして話が
息子の障害になった時に、そのお姉さんが一言
『それ(息子の障害の事)って治ったらいいなと思うでしょう』と。
私は
『治ればいいんですけどねぇ~』と、曖昧に答えると
私の前の席に座っていた
2人が口を揃えて
『治るんです!』 と・・・
『あああ、これはやっぱり』と、私は心の中で
脱力。
そうです。
宗教です。
って言うか当人たちは
『宗教とは違う』と仰っていましたが、
宗教でしょう。。。はぁ。。。と、ちょっと悲しい気持ちになりました。
旦那と離婚したばかりの時に、
旦那の上司に呼び出されて
宗教の勧誘。
息子の事で悩んでいた時に、同じ保育園に通っている
お母さんから
『一度息子さんと一緒に遊びに来て下さい』と、笑顔で誘われ行って
みたらやはり宗教の勧誘。
ああ、そう言えば以前の
職場の社長からも勧誘されたなぁ・・・
『幸せになる』と・・・
宗教をやっていらっしゃる方は、
本当に信じ、いいものを
広めたい、
他の人にも幸せになって欲しいと思ってお話をするのでしょうが、
『すみません。
今のこの状況が不幸なんですが・・・』と、
心の中で思っている私。
しかし、話は終わらない終わらない・・・
『今すぐやりましょう!』と、身を乗り出す2人。
『もう勘弁して下さい』と、思う私。
3時間のやり取りの後、とりあえず冊子を借りて
別れました。
帰りの車を運転していると、カーステレオからは
『ジュピター』が・・・
小学校の運動会で、息子はこの曲の団体競技で
見事みんなの輪に入り、中々探し出せないほど
統制が取れた動きをした
思い出の曲・・・。
宗教を否定するつもりはありませんが、
肯定をするつもりもありません。
宗教を信じる事で幸せを得たと考えるのも自由。
自分の努力で幸せになったと考えるのも自由。
『ジュピター』をリピートで大音量で聞きながら、
『あ~、お世話になった先生方に会いたいなぁ~』と思いました。
小学校の先生
言語科の先生
通級の先生方
たくさんの方々に支えられて私は今を生きています。
そして息子も
たくさんの方々に支えられて成長してきました。
私にとって
『宗教』と同じ意味を持つ事は、そういった方々との
出会いです。
だから私は胸をはって言えます。
私は幸せです。PR