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昨夜は全力で息子とやり合って、クタクタに疲れた私。
夜は寝付かれず、息子もまた同じ様子でした。
しかし、根本的に息子の良い所は、自分で少なくとも
非を認めた時には、根に持たないところです。
今朝も息子は元気良くお弁当を持って学校に行きました。
そして私は午前中は自分の病院、そして午後は始めての
『父母会』です。
教室に入って、黒板を見ると、小さな(恐らく当番の生徒が
書いたと思われる)字で、明日の時間割と持ち物が
書いてありました。
例えばそれは
1.理科 教科書、ノート、理科の学習用語集、クリアファイル
2.社会 教科書(地理)、ノート、資料集、地図帳
・・・・・など等。
これを見た時に息子が時間割を揃えるのに苦労している訳が
解りました。
まず字が小さく、そして恐らく息子の読めない字があると
思われます。そして、例え文字を写すだけだとしても、この文字は
息子には難しすぎると思いました。
小学校の漢字の書き取りの時でさえ、私の書いた字を隣に並べて
まるで図形を模写するかの様に書いている息子。
黒板から離れた場所で時間割を写す事は残念ながら難しいと
思いました。
中学校の教科は本当に教科書の数が多いです。
その一つ一つの内容を理解して、時間割を揃えるのは
自分で選んだ普通級だったとしても、息子にとっては
大きな試練でしょう。
勉強以前の大きな問題。苦しみ。
しかし、担任の先生に伝えないといけません。
私は保護者会終了後に担任の先生にその事を伝えました。
『先生、すみません。この黒板の字は息子には読めないし、
恐らく書き写せないと思います・・・』 と。。。
担任の先生は、『あ、そうでしたか。それでは明日から注意して
見るようにします』と、快く引き受けて下さいましたが、
学校からの帰り道、涙が出そうになりました。
読めない息子。書けない息子。
大きな葛藤の中で自分なりに苦しんでいるのかもしれません。
どうすればいいのか。一緒に何をやるべきなのか・・・。
始まったばかりのホンの最初で躓いてしまっている息子と私。
辛いですがこれが現実なのです。
何に対してもそうですが、 『全力』でやる事は疲れます。
元来、大人しい(例え表面上だとしても)性格の私は特に
『全力』で、何かをするよりは、コツコツとやる方が好きです。
が!
絶対に手を抜いてはいけない事。それは『子育て』です。
常に『全力』で、子育てをしているという訳ではなく、
『ここぞ!』という時には『全力』で向うつもりでいます。
息子を守る時、『学校』と『全力』で戦いました。
息子を助ける時には『病院』『言語科』『通級』に『全力』で通いました。
そして今日。
余りにも出来ない事を他人のせいにしたり、教科書に八つ当たり
したり、口答えをし、こちらの説明を遮るように大声を出し、布団に
くるまった息子に対し、手を上げました。
それに対して息子がとった行動は・・・
何と同じようにぶち返してきた のです。
こちらが蹴れば、同じように蹴り返してくる。
瞬間『これはまずい!』と、思いました。
本来親とは絶対的な存在でなければなりません。
しかし息子がとった行動は、明らかにこちらを同レベルに見て、
同じように返してくる。
息子がとった行動に私は『これで引き下がったら、将来この子は
親に平気で手を上げ、自分の思い通りにならなければ、親ですら
衝動的に殺してしまうかもしれない』
そう思いました。
絶対に絶対に私なんかを殺して、人生を台無しにして欲しくない!
奇麗事ではなく、心からそう思い、徹底的に息子をぶちました。
息子はまた同じだけ返してきます。
絶対に負けない! 引かない!
絶対的な親であり続けるために、ここは『全力』で息子と戦わないと
いけない! その思いで一杯でした。
以前、ご利用者様とお話をした時に、自分の子どもが
イジメの加害者になり、生きているのと、自分の子どもが
被害者になってしまい、死んでしまうのと、どちらを選ぶ?
という話しをした事があります。
人を間接的にでも傷つけ、死に追いやってしまう我が子と、
それでも生きていて欲しいかと言う親心。
ご利用者様と私の考えは同じでした。
人を殺すくらいなら、死んでしまってもいい。と。
どの親でも我が子はとても可愛いです。
自分の生をかけて産み、育てる我が子。
それでも、それだからこそ、他人を傷つけ
平気で生きていられる子にはなって欲しくない。
誰かに恨まれるような人生を生きて欲しくない。
そう思うのだと思います。
暴力はいけない事だと思うし、私も大嫌いです。
それでも今夜は『全力』で体を張って戦わないと
いけないと思いました。
これからどんどん息子の体は成長していくと思います。
いつしか私より力が強くなるでしょう。
だからこそ今、人を傷つける事に対して痛みを持って
教えたいと思ったのです。
息子は泣きました。
私の右手は今もジンジンと痛みます。
でも、心はもっと痛いです。
それでも後悔はしていません。
ただ、その後に喧嘩の原因の一つになった『お弁当箱』を
息子がちゃんとキッチンに持って行った事には少し救われました。
私との約束。 それは学校から帰ったら時間割を揃える
(これは小学校の時からの約束です)
お弁当箱を洗う(ただし、キッチンに出してあれば私が洗います)
1日30分は机に向って、その日に習った復習をする(と言っても
教科書を読むだけです)
後は、部屋の片付け、制服はハンガーにかける、脱いだ服は
洗濯籠に入れる 等、最小限の約束しかしていないつもりです。
それだけでも息子には大変かもしれません。
だから必ず私は声かけをして、促しています。
しかし素直に従わず、文句を言う息子。
このままではまずいな・・・と、思っていた矢先の出来事でした。
いつか息子は私の気持ちを解ってくれるでしょうか。
それとも恨みを持っていくのでしょうか。
でもその時は、また『全力』で戦うつもりです。