私がひとり
息子もひとり
今日は初めての
体育祭でした。
小学校低学年の時には、
周囲から浮いている行動をしている子、
ワンテンポ遅れている子を探せばそれが
息子でした。
しかし、今は人より
身長の小さな子を探すと、それが息子です。
そして、
ひとりでいる子。
それも
息子です。
小学校の時の様な生き生きとした
表情は全くなく、
どこを見ているのか、誰とも
話さず、列も
乱さず、
どこかを見ているようで見ていないように私は感じました。
そんな息子にいきなり前に並んでいた子が
ちょっかいを出して
きました。それを
手で押さえようとする息子。
何度も何度も遮ろうとしていました。
そうこうしていると、今度は後ろの子がまたしても息子に
ちょっかいを出してきました。
ふざけ合っているのではない事は確かです。
息子の表情は
硬く、
口を結んで明らかに
我慢しています。
思わず駆け出して息子の側に行きたい衝動に駆られました。
『やめて!』 そう言って、走り出したくなりました。
でも、相手の子は
深い意味はないのでしょう。
イジメに遭っているとは思いたくありません。
笑いながらちょっかいを出している子ども。
それはきっと
息子も小学校低学年のときにやっていた
行動でしょう。
『遊んでいるだけ』 『きっとそれだけ』
それでも私はもう息子から
目を離す事も出来ず、
デジカメのファインダーを覗く事も出来ませんでした。
一瞬たりとも息子から目を
離すまい、、、。
自分の目でしっかりと息子の
姿を追っていました。
小柄な息子は騎馬戦で、
上に乗る大役を果たしました。
一回目は負けてしまいましたが、二回目はちゃんと
残る事が
出来ました。
でも、私は喜ぶ事より、
息子の表情を読もうと必死でした。
『この子にとって学校は楽しいのだろうか・・・』
そんな考えが頭の中いっぱいに広がりました。
でも、
そんな事は聞けない。
昔から、自分が
『恥ずかしい』と、感じる事は
徹底的に
隠す息子。それを暴けば
自尊心を傷つけてしまいます。
私に出来る事は帰って来た息子の顔を
じっと見つめるだけ。
息子は相変わらず体育祭の話はせず、黙々とご飯を食べています。
その顔からは
学校が楽しいのか辛いのか読む事はできませんでした。
苦しいなあ・・・ 子育てってこんなに
辛いことなんだ・・・
それは娘を育ててきた時には
全く感じた事のない気持ちでした。
ひとりで体育祭を見ていた
私。
昔から人と接する事が得意でなかった事に加え、
息子の
障害の事に触れられたくないので余計に人を寄せ付けない
雰囲気になってしまいました。
私がひとり
息子もひとり
小学校の運動会では毎年成長した息子の姿を見て
涙を流していた私。
中学校の体育祭はまた1から出直しの試練の時を
迎えた感じました。
でも、この
HPを通じて色々な方からメールを頂き、
時には息子と一緒に読んで
色々考えたり喜んだり。。。
ひとりじゃない。
ひとりにはしない。
私も息子もひとりじゃない。
だからもっと頑張れる。
来年の体育祭にはまた
感激の涙を流したい。
そう思っています。
いつも本当にありがとうございます。
これからも皆様と一緒に頑張りたいと思っています。
宜しくお願いします。^^
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