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 発達障害を持つ息子との毎日。                                                      息子の成長を願い、望み、時には喜び、時には悲しみ、                                           それでもきっとたくさんの花を咲かせてくれると信じて過ごしている様子です。                                    私の愛すべき娘と息子との日々をご紹介します。(^∇^*)♪
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プロフィール
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鈴蘭
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性別:
女性
職業:
介護福祉士
趣味:
娘と息子♪
自己紹介:
 発達障害の息子と共に歩む
母親です。
 毎日を楽しく過ごす事を
目標に頑張っています。^^
 それでもやっぱり楽しい
事ばかりではありません。
 時々グチもこぼしますが、
宜しくお願い致します。
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 その人は太陽のような人でした。

 100歳近い体は丸まり、自力で立つことも寝ることも
食べる事も出来ず、たまに目を開けるくらいでしたが、
その時はいつも手を差し出し、その手を握ると本当に
嬉しいそうに微笑み、手を強く握り締めたまま、また
眠りにおちます。

 その笑顔は本当に周囲の人を暖かい気持ちにさせ、
スタッフだけではなく、他のご利用者様、いつも怒っている
認知症のご利用者様さえ、その人に手を差し出されると、
笑顔になって手を握るくらいでした。

 本当に愛されて育ってきて、少し寂しがり屋で、
部屋に寝かせて、出て行こうとすると泣き真似をして、
私も何度かその泣き真似で、戻ってしまい、手を握る。
そんな人でした。

 体調を崩し、1週間くらい前に入院をし、
今日の午後に息をひきとりました。

 ご家族は遠方にいらっしゃるので、うちの施設長が
危篤の知らせを受けてからずっと側についていました。
 そして、病院から式場に移動する途中に職場に寄って、
車の中に居るその人と最後のお別れをする事が出来ました。

 日勤で月に20日以上働いている私は、本当にその人と
接する時間が長く、癒される事がとても多かったです。

 派遣で働いているにも係らず、お別れをさせて頂いて
本当に感謝しました。

 背骨が曲がっていたその人は、いつも寝るときには右か左の
どちらかを向いて寝ていたのですが、お別れの時には上を向いて
いらっしゃいました。

 当然話しかけても反応は無く、手を握れば冷たいし、
それでも名前を呼び続け、頭を何度も撫でました。

 お別れの言葉は『ありがとう』

 本当にその人と会えた事を心から感謝して、
生涯忘れる事無く、心に刻み付けました。

 ありがとう

 心からご冥福をお祈りします。
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