今日、前に勤めていたデイ・サービスの職場の人から
メールを頂き、私が担当していた人たちの中のSさんが
亡くなられた事を知りました。
Sさんは、認知症の他に末期の癌を患っており、
たくさんの薬の副作用で、痛みは感じないようなのですが、
他者とのコミュニケーションは全くとれない方でした。
でも、何故かいつも笑顔でフロアの中を絶えず
歩き回っていました。
時々パニックを起こし、介助をしようとするスタッフを
怒鳴る事もしばしばありましたが、何故か怒鳴られるのは
男性スタッフばかりでした。
Sさんは男性ながら小柄な方なので、体格のいい
男性スタッフが前に立つと、怖かったのかもしれません。
徘徊される方が多い認知症のフロアの中でもSさんは
殆どの時間を歩いておられ、始めはその後を追いかけて
ばかりで(転倒の危険があるので)仕事が終わると
クタクタになっていました。
数ヶ月入院をしたり、戻ってきたりで、あまり接した時間は
長くはないのですが、クリスマスツリーを皆で作り、その前で
ご利用者様のお写真を1枚ずつ撮り、クリスマスカードにして
ご家族に贈ったのですが、その時のSさんの笑顔は本当に
素敵な笑顔でした。
生きているという事は本当に素晴らしい事だと思います。
毎日を笑顔で、穏やかに過ごし、天国に召されたSさんの
ご冥福を心からお祈り申し上げます。
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